こんにちは!
読書好き大学生のゆーちろです!
仕事や勉強で忙しい日々、ついつい「時間が足りない・・・」という感覚に陥ってしまうことはありませんか?
そんな方には、今回紹介する「YOUR TIME」という本がオススメです。
私も実際、時間不足を解決したくてこの本を読んだことがあるのですが、書かれている内容を実践してみると、あっという間に時間に余裕が出てきました。
おかげで、「YOUR TIME」を読んで以降、余裕をもって大学の勉強やアルバイトに取り組むことができ、副業や趣味の時間も確保することができました。
そこで今回は、「YOUR TIME」という本で得られることについて、解説していきます。
概要
この本は、現代人共通の悩みとなっている時間不足を解決するための方法や考え方について述べられたものになります。著者は科学ジャーナリストの鈴木裕さんです。
これまで、時間術について解説した書籍が本屋に並んでいるのを見たことがあるかと思います。その多くは、単なる小手先のテクニックのみを紹介しているに過ぎません。
しかし、本書は根本的な時間の概念から見直し、これまで世に出回ってきた書籍とは全く異なるアプローチをとっています。4063の膨大な科学データから、人生の幸福度を大きく向上させるような方法を導き出しているのです。
今、あなたが少しでも自分の人生に不満があるなら、絶対にこの本を手に取るべきです。時間不足の感覚が、たちまち改善されていくはずです。
この本で得られる気付き
ここからは、私が実際にこの本を読んで得られた気付きについて、紹介していきます。
どれも私の時間感覚を大きく変えたものであり、私の人生にポジティブな影響を与えてくれました。
本書を購入しようか悩んでいる方にとって、参考になれば幸いです。これから紹介するものの中で、1つでも気になるものがあれば、ぜひ「YOUR TIME」を購入してみましょう!
“時間感覚”の真実

まず前提として知っていただきたいのは、我々が注目すべきは時間ではなく、「時間感覚」だということです。
これまで、作業時間をいかに短縮するかということを焦点に、多くの時間術が考案されてきました。しかし、その方法で成功できたのは、ごく一部の人だけです。
それは一体なぜでしょうか?あなた自身が怠惰だからでしょうか?
答えはNOです。そもそも、万人に通用する時間術など存在しないのです。
それを踏まえ、筆者の鈴木さんは「時間感覚」を改善すべきだという結論に至っているのです。
既存の時間術の誤り

残念なことに、これまで世に出回っている多くの時間術を用いても、仕事や勉強のパフォーマンスはほとんど上がりません。むしろ、生産性が低下するという調査結果まであるのです。
よく考えてみると、作業を効率化して時間を短縮しようとするあまり、逆に集中力が下がってしまった経験はありませんか?仕事や勉強の成果を上げることではなく、効率化そのものが目的となってしまっているのです。
そもそも、時間という際限のないものをどうにかしようとすること自体、無理があるのです。詳しくはぜひ本書を手に取って読んでいただきたいのですが、時間に対して正しい理解を深めず、小手先のテクニックだけに頼っても、決して生産性が向上することはありません。
予期と想起

私たちは、時間とは、過去・現在・未来の順に、一方向に進むものだと考えがちです。しかしそれは、我々が勝手に思い込んでいる、架空の概念なのです。
本書では時間の流れについて、確率論としてとらえています。それが「予期と想起」です。
「今までこういうことが起きたから、次はこうなるだろう」と、これまでの確率をもとに予期する。これが普段、私たちが未来と呼んでいるものです。
一方、「今起きていることの前には、こんなことがあったのだろう」と想起する。そうすることで過去が生まれます。
私たちは、過去から未来へ一直線につながる時間の流れなど、実際には体感していないのです。時間というものは、「予期と想起」によって作られています。
つまり、正しい時間術とは、以下のようなものになります。
正しい時間術とは、あなたの「予期と想起」を調整するものである。
「YOUR TIME」(著:鈴木裕)より引用
個体差を理解した時間術

先ほど紹介した「予期と想起」ですが、その程度には個人差があります。例えば、予期に関することで言えば、将来のことを意識しながら行動する人がいれば、あまり先のことを考えない人もいますよね。
では、この2人に全く同じ時間術を適応することができると思いますか?
当然、そんなことをすれば、少なくともどちらか一方には逆効果になってしまうというのは容易に想像がつくでしょう。
ここまでの内容を踏まえて、私たちが時間術を扱う際に気を付けなくてはならないのは、以下の2点です。
①時間に関する自分の”個体差”を把握する
②”個体差”に適した技法を選ぶ
「YOUR TIME」(著:鈴木裕)より引用
個体差に適したそれぞれの技法について、その詳細についてはぜひ本書を手に取って確認してみてください。これまでとは見違えるほど、あなたの時間の使い方が改善されるはずです!
時間術で不幸になる?

時間術について学んで実践したのはいいものの、かえって忙しくなったように感じることはありませんか?
いつのまにか、時間不足を解決することではなく、時間術をこなすことが目的になってしまっているのではないでしょうか。
世の中に出回っている多くの時間術は、対症療法でしかありません。それだけでは、根本的な対処にはならないのです。
また、本書では以下のような点も指摘されています。
技術が発達したおかげで作業の効率と生産性が上がったのはいいが、そのせいで現代人から忍耐力が失われ、私たちは少しの遅れにも耐えられない体になってしまった
「YOUR TIME」(著:鈴木裕)より引用
ただ時間効率を上げるだけでは、私たちが本当の意味で問題を解決できるようにはなりません。一時的には生産性が上がったように見えても、長期的には、ますます時間に追われるようになってしまうのです。
この課題を解決するために、本書では様々なエクササイズが紹介されています。実践すれば、ただの時間術としてだけではなく、あなたのメンタル面までも解決することができるでしょう!
前近代の時間感覚

一般的に、現代において、時間というものは、過去・現在・未来の順に一直線に続いていくものだと思われています。この感覚のせいで、私たちは何かに急き立てられるようなプレッシャーを感じながら生活しています。
一方、本書ではサン人という、カラハリ砂漠に住む民族が紹介されています。彼らは現代も狩猟採集せ活を送っており、時間のとらえ方も、私たちとは大きく異なります。
サン人の時間のとらえ方というのは、私たちのような直線感覚ではなく、円環構造を成しています。直線的な流れでは、出来事は一度限りのように思えますが、サン人の場合、1日や1年といった一定の周期ごとに同じことを繰り返しているのです。そのため、サン人の生活では、我々が普段感じているようなプレッシャーに悩む必要がありません。
時間のとらえ方というのは、私たちの心の余裕に大きく影響するのです。
では、私たちがサン人のような感覚を得るためには、どうすればいいのでしょうか。
本書では、その答えについて、以下のように述べています。
時間の余裕を取り戻すのにもっとも効果的なのが、「退屈を突き詰める」という戦略です。
「YOUR TIME」(著:鈴木裕)より引用
現代社会において、サン人のような前近代的な生活を100%完全に再現することは不可能です。しかし、彼らの生活からヒントを得て、現代の生活に適応させていくことは可能です。
本書では、この「退屈を突き詰める」ためのトレーニング法についても、紹介されています。当然、今までのエクササイズやトレーニングと比較すると、若干難易度が高くなっています。ですが、この域まで到達すれば、もうあなたが時間不足に悩まされることはなくなるでしょう!
まとめ
今回は「YOUR TIME」という書籍について、紹介しました。
どれだけ働いても一向に時間不足が解消されない現代において、今回紹介した内容は、多くの方の参考になったのではないでしょうか。
この記事ではあくまで概略をお伝えしましたが、さらに具体的な対処法やトレーニング法などについては、本書に詳しく記載されています。
今回の内容に少しでも興味がわいたら、ぜひ、「YOUR TIME」を手に取ってみてください。あなたの人生を劇的に変えてくれるはずです!
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